人は自分のことしかわかんないんだよ
彼氏くんとの生活は、大きな喧嘩もなく、平和に過ぎています。
ただ、ちょっとした言い合いやイラッとすることはあって。
そういう時にしみじみ思うのが、人ってわからないもんだなということ。
恋人でも、一緒に暮らしていても、結局他人は他人。
その人の本当の部分は、本人にしかわからないと思うんです。
いくら性格を把握していても、そのときの心情まではわかりません。
すごく優しい人でも、仕事で疲れていれば理不尽に怒るかもしれない。
体調が悪くて、彼女に当たってしまうかもしれない。
私にわかるのは表面に出ている部分だけ。
言葉や、表情や、仕草で読み取るしかありません。
きっと親密になればなるほど、読み取り能力の正確性は上がっていくんだろうけど、100%になることはないんです。
だからといって、突き放したいわけじゃありません。
わからないなりの付き合い方を考えていかなければならないなと、しみじみ思うんです。
私にできることは、彼氏くんのことを知ること。
なるべく多くのことを知って、理解しようとすること。
そして、何事も自分目線に頼らないこと。
「私ならこうする」「私はこう思う」という価値観で話しても、他の人に通じるわけがないから。
ケンカしたり、言い合いになったりしたときは、いったん落ち着いてから、彼氏くんの目線で考えてみることを心がけています。
「もしかしたら疲れていたのかも」「男の人はこういうの嫌だって聞いたことあるかも」と。
そして、違いを認識するよう努めます。
私と彼氏くんは違う。
私の物差しではかれないこともある。
違いが知れて良かったと思えれば、その時点で言い合いやケンカにも意味がある気がするから。
人のことはわからない。
たとえそれが恋人であっても。
でも、ずっと一緒にいたいと思える相手のことは、できる限り理解したい。
だからこそ、言い合いをしてまでお互いを知って、相手の立場に近づこうとするんじゃないかなと、しみじみ思うのでした。